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医師紹介
伊東 克能 教授
診療内容
各診療科から依頼を受けて画像診断,Interventional Radiology (IVR)を提供しています。各専門スタッフが最先端技術を駆使して診療しておりますので,お気軽に放射線科にご紹介下さい。
1. 画像診断
画像診断部門では,CT,MRI,核医学検査を中心に読影を行っています。
CTは厚さ1mm以下のデータが,以前よりも速く撮像できるようになりました。水平断だけでなく,冠状断や矢状断も参照できる環境が整備されており,立体的な位置関係も容易に把握できます。時間分解能の向上によって,心臓の検査などでもブレの少ない画像が撮像できます。また,管電圧の異なる2つの管球を用いたDual energyという技術を用いることにより,血管壁の石灰化をより正確に除去したり,造影剤の分布を視覚的に表示したりすることができます。
MRIは,3テスラ装置が4台,1.5テスラ装置が1台稼働しています。特に3テスラ装置は新しい機種が導入されており,以前よりも高画質の画像を撮像できるようになっています。MRIでは,様々なシーケンスを比較することにより,CTだけでは分かりにくい病変の特徴を捉えることができます。また,血流や胆汁などの流れも可視化することができるようになっています。
核医学検査では,SPECT/CTが撮像できる装置が導入されています。フュージョン画像を作成して,病変部位の解剖学的な位置関係をより正確に描出できます。2024年度から新規に導入されたPET-CTも稼働します。
これらの新しい診断機器を駆使して,全身諸臓器疾患の総合画像診断を行っており,診断結果は報告書で提供しています。各専門診療科のニーズに応えるべく,質の高いレポートの作成を心がけています。
2. Interventional Radiology (IVR)
IVRとは,放射線診断の技術を治療に応用した,カテーテル等を用いて低侵襲的に体内から治療する画像下治療のことです。IVR 部門では,診断から治療,血管系から非血管系IVRに至る幅広い手技を行っています。当院は日本IVR学会の専門医修練認定施設であり,複数のIVR専門医が在籍しています。
血管系IVRでは,出血や悪性腫瘍に対する動脈塞栓術を中心に行っています。コイルやカテーテルなどのデバイスの進歩により,以前よりも細い血管へのアプローチが可能になっています。その他にも,中心静脈(CV)ポート留置術,ステント留置術,血管内異物除去術,副腎静脈サンプリング,血管拡張術も行っています。
非血管系IVRでは,主に針生検やドレナージ術を行っています。経皮的針生検は,主に肺や腎臓の腫瘍を対象にしています。超音波またはCTを用いたイメージガイド下で行っており,確実かつ合併症の少ない手技を心がけています。
実施している検査・治療
画像診断(CT,MRI,核医学,PET,胸部単純X線)
血管造影・IVR
超音波検査
診療実績(令和5年度)
外来患者数 | 770 |
---|---|
入院患者数 | 66 |
血管造影・IVR | 434 |
超音波検査 | 58 |
画像診断 総レポート数 |
47,309 |
CT | 28,177 |
MRI | 12,783 |
RI | 1,114 |
胸部単純X線 | 5,235 |