平成27年度 山口大学医学部附属病院 病院指標

この病院指標は、全国統一の定義と形式に基づいてDPCデータから作成した指標となっており、市民の皆さんに情報公開を進めることにより、 当院の特徴や急性期医療の現状をご理解いただくことを目的としています。
現在公表している病院情報(病院指標)は、平成27年度(平成27年4月1日~平成28年3月31日)に退院した患者さんのうち 一般病棟に入院された方を集計対象としております。ただし、歯科入院、自動車賠償責任保険、労災保険、自費等の患者さんは 集計対象外となっております。
また、来院時心肺停止を含む入院後24時間以内に死亡された症例や生後1週間以内に死亡された症例も集計対象外となっております。

なお、指標の中で、件数が10未満の数値については「-」と表示しております。
  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,434 453 417 720 900 1,306 3,316 3,515 1,564 144
当院は「1.患者の立場に立った全人的医療を実施する」「2.将来を担う医療人を育成する」「3.世界に発信する先進的医療を推進する」「4.地域医療を発展させる」を 理念・目的に掲げ、山口県の中核医療機関として医療の提供を行っています。
平成27年度の退院患者数のうち、60歳以上の患者さんの占める割合が60%以上となっており、症状が比較的重症になりやすい高齢の方の入院が多くなる傾向にあります。

※年齢は入院時の満年齢で集計されています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
平成27年度退院患者さんの疾患(治療)のうち、上位3位までを示したものとなります。
消化器内科、肝臓内科、胆道膵臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 108 16.56 11.98 0.93 73.86
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 90 14.62 9.20 0.00 73.27
06007xxx99x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 3.75 10.10 5.36 69.27
当科は、世界に先駆けて胃がんに対する内視鏡的切除法を開発してきました。現在では内視鏡的粘膜下層剥離術を中心に、 食道・胃・大腸に生じたがんに対する内視鏡的治療に積極的に取り組んでいます。
胆道・膵臓領域では、胆管閉塞に対する内視鏡的胆管ステント留置術や胆管結石除去を目的とした十二指腸乳頭括約筋切開術を数 多く行っています。また近年、胆道・膵臓のがんに対して新たな抗がん剤治療が取り入れられ治療効果の改善が期待されていますが、これ らの治療薬も積極的に導入しています。
肝臓がんに対しては手術・放射線治療以外の全ての治療(分子標的薬投与、経皮的ラジオ波焼灼療法、肝動脈化学塞栓術、リザー バー動注化学療法)を病態に応じて提供いたします。
治療に際しては、定期的に外科等の他診療科との横断的なカンファレンスを行ない、適正な治療の提供を心がけています。
循環器内科、腎臓・高血圧内科、膠原病・感染症内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 227 10.37 5.68 0.44 62.82
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 157 3.74 3.07 1.27 67.89
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 145 6.21 4.87 2.76 69.17
当科で最も多い症例は、狭心症や心筋梗塞を含んだ虚血性心疾患と呼ばれる心疾患です。虚血性心疾患は冠動脈という心臓の筋肉を 養っている血管の内腔が閉塞したり、狭くなってしまう病気です。治療は、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、血管の内側から閉塞 部位や狭窄部位を小さな風船で拡張し、ステントという金属の金網を留置して狭くなった血管を拡張します。また、必要に応じてロータブ レータという小さなドリルで血管の石灰化部分を削ったりする手術も行います。
2番目に多い心疾患は、心房細動、発作性上室性頻拍や心室頻拍などの頻脈性不整脈です。不整脈の治療法には、薬物療法と非薬 物治療があります。薬物で改善が見られない頻脈性不整脈にはアブレーション手術(経カテーテル心筋焼灼術)とよばれるカテーテル治療 を行います。また、心室頻拍や心室細動など命にかかわる重症不整脈には植込み型除細動器(ICD)、脈が突然遅くなり失神を起こす 徐脈性不整脈に対してはペースメーカ植え込み術を行います。患者さんの病態や不整脈の種類に応じて治療にあたっています。
糖尿病・内分泌内科、血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 42 16.62 15.35 2.38 63.33
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 29 39.86 17.69 3.45 56.69
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 14 82.93 36.93 21.43 61.57
糖尿病・内分泌内科では、糖尿病患者さんに対して、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などから構成されるチームによる療養指導、一 人ひとりの病態に合わせた最適な薬物治療を行います。糖尿病性ケトアシドーシス(糖尿病昏睡)をはじめとした重篤な急性合併症や 重症慢性合併症の診断と治療を必要に応じて関連科とも連携して行います。1型糖尿病患者さんを中心にインスリンポンプを用いた治療 も導入しています。また、下垂体、甲状腺、副腎などの内分泌疾患に対して、ホルモン検査や画像検査などにより診断と機能評価、治療を 行います。脳神経外科などとの連携も密接です。
血液内科では、主に血液悪性疾患に対する治療を行っています。入院治療の最も多い疾患は、リンパ球のがん化した疾患である悪性リン パ腫です。化学療法や放射線治療が治療の中心となります。その他、急性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫などに対する治 療を行っています。新しい治療薬が登場し、治療成績は着実に向上しています。また、感染症予防のため無菌病室を7床備え、骨髄移植 などの造血幹細胞移植も積極的に行い、良好な治療成績をあげています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 3.03 3.29 2.70 69.97
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 28 20.25 20.63 14.29 71.29
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 13 12.46 14.34 0.00 63.15
肺癌は、我が国の癌の死因の上位を占める疾患です。現在、当科では診断を中心に診療を行っております。確定診断には肺のカメラを使 用しますが、ほぼ全例エコーで癌を描出しながら生検を行うことで診断精度を上げています。診断のついた肺癌に関しては、呼吸器外科、 放射線科、放射線治療科の医師と連携し、一人ひとりに適切な治療を提供しています。また、難病指定の間質性肺炎は、地域の病院か ら多くご紹介をいただいております。この疾患は、徐々に肺が硬くなり呼吸不全が進行する病気です。原因不明なものも多く、当科医師全 員で話し合いながら、原因究明や診断・治療に当たっております。その他、慢性的な咳、肺炎、喘息、COPDなど呼吸器疾患全般につい ても診療を行っており、リハビリ介入や吸入薬の指導、在宅酸素の導入など幅広く診療を行っております。特に、喘息、COPDでは呼気中 のガス分析(呼気一酸化窒素)を利用した個別的な医療の提供を行っております。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 副傷病なし 23 25.52 19.87 21.74 57.22
010110xxxxx41x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等24あり 副傷病あり 14 20.57 50.12 14.29 35.00
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 14 27.21 18.15 57.14 55.29
当科では中枢神経系,末梢神経系,筋肉に関する自己免疫疾患の診断および治療について積極的に診療を行っています。
特に多いのは慢性炎症性多発性根神経炎や多巣性運動ニューロパチーといった免疫介在性・炎症性ニューロパチーであり,診断後にガン マグロブリン大量静注療法や血液浄化療法といった免疫学的治療を行います。また,これらの治療は繰り返し行う場合が多いですが, 様々な副傷病(合併症)がある場合には入院の上で治療することが通常であるため,副傷病がある免疫介在性・炎症性ニューロパチー の平均在院日数が全国に比較して非常に短くなっていることが特徴です。
次に多いのは全身臓器障害を伴う自己免疫疾患です.これには神経症状を呈した全身性エリテマトーデスやベーチェット病などが含まれて います。特に診断が難しい方を受け入れることが多く内科の各診療科と連携しながら診断,治療を行うため在院日数がやや長く,専門的 治療が一段落した後の関連病院への転院が多くなっています。
この他にも多発性硬化症などの自己免疫疾患,筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患,脳炎・髄膜炎などの神経感染症のについ ても多数入院診療を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 233 6.29 6.17 1.72 0.00
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 105 6.70 5.72 0.00 2.56
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 49 9.71 6.31 0.00 4.31
当院の総合周産期母子医療センターは治療が必要な赤ちゃんを年間約400人受け入れています。中でも多いのが在胎36週以下の早 産児や体重2500g未満の低出生体重児です。センターでは24時間体制で新生児科医が急な分娩や搬送に対応し、速やかに集中治 療を開始しております。
小児科は山口県内の重症患者を受け入れる3次救急施設の役割を担うと同時に宇部市の市民病院としての性格もあり、肺炎や気管支 炎、気管支喘息といった一般的な病気の患者さんも幅広く受け入れています。
心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、消化管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし 154 3.12 4.51 0.00 67.40
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 70 18.21 13.03 0.00 70.23
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 53 3.21 4.53 0.00 68.77
直腸癌の化学療法については、ベバシブマブという薬剤を用いた治療が最も多く、年間150例以上となっています。
肺癌の治療については、胸腔鏡を用いた肺悪性腫瘍手術が最も多く、年間90例以上となっています。
膵癌の治療については、バニツムマブという抗悪性腫瘍剤を用いた治療が最も多く、年間50例以上となっています。
消化管外科、肝・胆・膵外科、乳腺・内分泌腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx02x1xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術・処置等21あり 55 21.31 21.05 3.64 68.13
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 45 14.91 9.95 6.67 67.27
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 45 17.49 17.41 4.44 72.04
当科は肝・胆・膵領域の高難易度手術を行うhigh volume centerで、日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設(A)として、 高度技能指導医1名、高度技能専門医1名のもと安全に肝胆膵領域の悪性腫瘍手術を行っています。肝癌手術は年間60例前後で 推移し、腹腔鏡下手術も半数程度に行なっており、治療成績も極めて良好です。また、難治癌である胆道癌、膵癌等の拡大切除を基軸 とした集学的治療を行っています。さらに、肝硬変の患者さんに対して生体部分肝移植を施行できるようになりました。次に、食道癌では 腹臥位胸腔鏡下手術を導入し、約9割の症例で行っています。術前化学療法や放射線療法も積極的に取り入れており、腫瘍やリンパ節 を縮小した後に手術を行い、良好な成績を得ています。山口県内で、年間40例以上の食道外科手術を施行しているのは当科だけで、 良性食道疾患にも腹腔鏡下手術を行なっています。最後に、大腸癌では約9割に腹腔鏡補助下手術を行なっています。人工肛門を極 力作らない肛門機能温存術式も積極的に行なっています。切除不能進行大腸癌患者さんには入院あるいは外来で積極的に抗がん剤治 療を行い、肝転移、肺転移など切除可能となれば積極的にコンバージョンしています。
整形外科、リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070470xx99x6xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等26あり 58 2.00 2.91 0.00 59.88
070010xx010x0x 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 41 5.76 6.14 0.00 50.32
070343xx99x1xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等21あり 37 8.24 3.11 0.00 69.97
関節リウマチについては、インフリキシマブを用いた治短期入院による治療が最も多くなっています。
軟部腫瘍の治療については、外科的手術による治療が最も多く、診断・検査のための入院を含めると年間50例以上となっています。
腰部脊柱管狭窄症については、検査目的の入院が多くなっていますが、手術による外科的治療も含めると年間100例以上となっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080140xxxxx2xx 炎症性角化症 手術・処置等22あり 123 2.13 3.08 0.00 58.22
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 46 9.41 8.97 0.00 68.87
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 34 14.29 10.49 2.94 73.82
皮膚科では、皮膚に症状がある病気であれば、すべて診療対象としています。代表的疾患としては、皮膚癌、アトピー性皮膚炎、尋常性 乾癬、自己免疫水疱症、じんましん、脱毛症など多岐にわたります。皮膚癌治療においては、県内では最も症例数が多く、手術において も、機能・整容面を重視した方法を積極的に取り入れています。そして、最近話題の免疫チェックポイント阻害薬や分子標的薬も使用し、 病期が進んだ皮膚癌患者さんへの治療方法の拡大を図っています。一方、今まで難治性であった尋常性乾癬の治療においては、分子製 剤を用いることによって良好な結果を得ています。また、形成外科分野においては、各科領域における癌切除後の再建、乳房再建、難治 性皮膚潰瘍、体表における先天奇形、熱傷に至るまで、幅広く治療を行っています。当科においては、各領域の専門の医師が担当してお り、あらゆる疾患に対応できる態勢を整えております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 46 9.89 7.59 0.00 71.74
110080xx97x00x 前立腺の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 4.13 6.10 0.00 73.53
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 26 18.65 14.03 0.00 66.42
膀胱癌は経尿道的治療で根治可能な表在性と経尿道的治療では根治できない浸潤性に分かれます。浸潤性膀胱癌は膀胱全摘が標 準治療ですが、当科では浸潤性膀胱癌も経尿道的手術をおこなった後、患者さんに希望に応じて放射線と抗がん剤治療を併用すること により膀胱温存療法をおこなっています。また前立腺の根治手術はロボットを使って男性機能を温存できる前立腺全摘術を積極的に行っ ています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 119 14.90 11.08 0.84 57.75
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 101 14.14 9.57 0.00 67.84
020280xx97xxxx 角膜の障害 手術あり 95 13.79 11.68 0.00 69.85
■角膜疾患
角膜とは、眼球の一番前側の中央部にある透明なドーム状の組織です。光を目の中に取り入れる窓の役割を果たしています。この角膜に 傷が入ったり、バイ菌がついたり、濁ったりすると視力は下がります。また、痛みを伴う場合も多く、日常生活を著しく損ねます。こういった角 膜の様々な病気に対して、薬を使った薬物治療(FGLM-NH2+SSSR点眼,PHSRN点眼などの当院発の治療)や角膜移植などの 手術を行って病気を治します。
■緑内障
緑内障は我が国において視覚障害の原因第一位を占める眼疾患で、我々の日常生活に多大な影響を及ぼします。岐阜県多治見市で 行われた疫学調査(平成12年~13年)では40歳以上の20人に1人が罹患していることが明らかとなり、70歳代では10人に1人が緑 内障であることが報告されています。日本の緑内障患者数は約300~500万人と推定されていますが、眼科未受診率は80~90%と言 われており、自覚症状が乏しいことが原因です。
■網膜剥離
網膜剥離は、緊急性が高く、また適切な治療を行わなければ失明に至る重篤な眼疾患です。眼球はカメラに例えることができますが、網 膜はカメラのフィルムに相当する部分です。目に入った光が網膜に当たると,網膜は光を電気信号に変え、視神経を介して脳に信号を伝 えてものが見えています。網膜剥離は何らかの原因により網膜が剥離した状態で、その原因により治療法が異なります。治療には高度の専 門技術と知識を要し、多くの患者さんに外科的な手術が必要となります。当院では経験豊富なスタッフが診療に当たり適切な治療を行って います。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 46 12.00 7.76 0.00 56.85
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 41 10.00 7.94 0.00 54.07
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術 36 15.81 10.12 0.00 45.67
耳の病気は難聴を伴い,生活の質を低下させます。また,病気によっては放置すると進行したり,合併症が出現するものもあります。当 科では最新の機器を用いて検査を行い,耳の病気を適切に診断し,治療を行います。また乳幼児の難聴の診断に力を入れており,遺 伝子解析の結果をもとに最適な治療法を提案します。鼻の病気は鼻づまりや鼻みず、嗅覚低下を伴い、生活の質を低下させます。また、 病気によっては放置するとものが二重にみえたり失明、また頭の中に合併症を引き起こす場合があります。当科では、CTやMRI,血液検査 などを含めて的確に診断し、手術加療を含めた適切な治療をおこなっています。頭頸部領域は嚥下、発声、容姿など生活の質に関わる 大切な領域です。特に悪性腫瘍では生命に関わるだけでなく、治療によりその質を低下させる事になります。放射線治療、抗癌剤治療、 内視鏡治療、レーザー治療など患者様にあった治療を目指します。
放射線科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 90 8.59 13.38 3.33 65.43
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 63 4.10 3.29 1.59 70.79
040040xx9907xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等27あり 54 4.22 12.92 0.00 65.06
当科では、肺の悪性腫瘍の診断から内科的および放射線治療を行っています。
診断においては、CTを用いて体表から針を刺して、病変の組織を採取するCTガイド下肺生検を主に行っています。
肺の悪性腫瘍の治療では、抗がん剤治療や放射線治療を行っています。抗がん剤治療は、間隔をあけて繰り返し投与する必要がありま す。患者さんの体力を維持しながら、日常生活を送れるように心がけています。また、抗がん剤治療では個人差がありますが、一定の確率で 副作用が起きるため、それらに対して迅速な対応ができるように短期再入院を繰り返すようにしています。そのため、入院期間は全国平均よ り短くなっています。
放射線治療は、抗がん剤と併用して行う場合や、痛みなどの症状がある部位に照射を行う場合などがあります。この他にも早期の肺がんに おいては、ピンポイントで腫瘍に集中的に照射する呼吸同期定位放射線治療という最先端の治療も行っています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 143 6.02 5.33 0.00 61.44
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 92 11.61 9.94 0.00 33.35
120010xx99x40x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 38 3.50 5.11 0.00 51.13
当科では、婦人科悪性腫瘍に対して診断から治療まで包括的な医療を提供します。それぞれの患者の状態に応じて手術療法、化学療 法、放射線療法などを適切に組み合わせた集学的治療を、過不足の無いように行うことをモットーとしています。化学療法は患者様の状 態や状況に応じて外来または入院にて治療を進めています。周産期医療については、当院は総合周産期センターであるため、ハイリスク妊 娠、合併症妊娠、胎児疾患の妊娠管理や分娩に対しており、搬送もMFICU(母体・胎児集中管理室)とNICU(新生児集中治療 管理室)と合わせて、24時間体制で受け入れ、周産期集中医療を行っています。
麻酔科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070350xx99xxxx 椎間板変性、ヘルニア 手術なし 20 13.10 9.53 0.00 52.45
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等22あり 副傷病なし - - - - -
010111xxxxx0xx 遺伝性ニューロパチー 手術・処置等2なし - - - - -
山口大学麻酔科・ペインクリニックの患者さんは大きく分けて、腰下肢痛や上肢痛など運動器の痛みの患者さんと、帯状疱疹後神経痛や 三叉神経痛など神経障害による痛みの患者さんに分けられます。
運動器の痛みの治療は、色々な鎮痛薬の調節や神経ブロックなどを行いながら、患者さんの生活の質の改善を目指して行っています。他 院での治療では効果不十分であった患者さんにも、高周波パルス治療や、スプリングガイドカテーテルを用いた治療を行い、効果を認めてい ます。また平成27年に整形外科・精神神経科・リハビリテーション部と協力して、山口大学ペインセンターを設置し、特に難治な患者さん へ、集学的な治療を行っています。
神経障害による痛みの治療については、外来で施行できないブロック治療などを入院して治療しています。神経障害による痛みは難治で、 処方される薬の量や種類が増えてしまいますが、ブロック治療によってそれらを減らすことが出来ます。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010070xx97x20x 脳血管障害 手術あり 手術・処置等22あり 副傷病なし 33 18.45 17.38 12.12 60.97
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 9.39 7.03 3.03 46.61
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 30 3.70 3.15 3.33 61.00
くも膜下出血の多くは脳動脈瘤が破裂することで生じますが、最近では脳ドックなどで破裂する前すなわち未破裂脳動脈瘤が発見される 患者さんが増えています。一口に未破裂脳動脈瘤と言ってもその大きさや発生部位などにより破裂率が異なるため、全ての患者さんに手 術が必要というわけではありませんが、手術(開頭クリッピング術、血管内コイル塞栓術など)を行う場合には入念な検査を行った上で 個々の患者さんに適した方法を選択しています。てんかんには様々な原因があり、発作の形があります。合う薬と合わない薬、可能な手術 法と不適切な手術法など、患者さんによって治療法が異なる場合があります。正しく診断して、最もよい治療法を見つけるために、脳神経 外科では検査・治療を病棟で行うことがあります。
てんかん発作は突然発症し、重篤な場合は救急車で来院していただく必要があります。緊急の入院もできるように、救急部と脳神経外科 は協力して、迅速で適切な処置を行っています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病なし 21 3.19 3.58 9.52 42.38
130100xxxxx4xx 播種性血管内凝固症候群 手術・処置等24あり 12 28.83 30.66 50.00 73.42
010310xx99x1xx 脳の障害(その他) 手術なし 手術・処置等2あり - - - - -
救急科では急性中毒を積極的に受け入れており、主なものとして、睡眠薬等の大量服用による急性薬物中毒、一酸化炭素吸入による 急性一酸化炭素中毒があります。胃洗浄や拮抗薬、高気圧酸素治療等で有害な物質を除去しながら、急性中毒の治療を行います。
救急科では重症な病気の患者さんを受け入れることが多く、その合併症の1つとして播種性血管内凝固症候群という病気があります。人 間の血液中には血液を固める物質と溶かす物質があり、そのバランスが崩れて、出血しやすくなったり、血栓(血の塊)ができやすくなる病 気です。播種性血管内凝固症候群を抑える薬や不足した血液中の物質を投与しながら、重症な病気の治療を行います。
突然の心停止に救命処置を行って無事に蘇生できても、心停止後の低酸素症の影響で脳に障害を残すことが多く、この蘇生後脳症とい う病気に対して、人工呼吸や体温管理療法(高体温にしない)等の集中治療を行います。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 151 18 27 50 14 59 1 7
大腸癌 47 32 83 55 40 263 1 6,7
乳癌 44 50 11 4 20 19 1 6.7
肺癌 86 31 72 233 85 66 1 6,7
肝癌 27 38 44 21 6 192 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発・再発をあわせて肺癌の患者さんが最も多く、次いで胃癌・大腸癌となっています。
胃癌や乳癌では、早期ステージである患者さんの割合が高くなっています。
大腸癌や肝癌では、再発の患者さんも数多く治療しています。
当院では、手術、抗がん剤治療や放射線治療等、患者さんの病態に応じて最良の治療を提供できるよう努めています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 19 13.84 60.47
重症度 1 11 14.18 75.73
重症度 2 14 16.07 75.36
重症度 3 - - -
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類システムを用い集計しています。この指標では、細菌による肺炎を集計しており、 インフルエンザウイルスなどのウイルス性肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎などは集計対象外となっています。このガイドラインの中では、重症度0が「軽症」、 1~2が「中等症」、3が「重症」、4及び5が「超重症」と定められています。
当院では、「中等症」以上の患者さんが最も多く、平均年齢も70歳代後半から80歳を超えており、高齢者の方ほど重症化しやすいことが推察されます。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 80 25.43 71.70 47.47
その他 19 13.95 73.68 9.09
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 48 12.33 70.56 5.56
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 19 8.68 24.79 5.26
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
脳梗塞とは脳を栄養する動脈が閉塞して起こる疾患です。閉塞した動脈により麻痺や言語障害、認知機能障害、意識障害など多彩な 障害が出現し後遺症となります。閉塞した血管をできるだけ早く再開通させることで後遺症を取り除いたり軽くすることができるため、当院で は救急科の医師や看護師、放射線技師などと協力し、来院後少しでも早く再開通療法ができる体制を整え実施しています。
また、山口県内外の他病院と連携し、他病院に運ばれた患者さんの症状や画像所見をリアルタイムに共有するシステムを運用することで、 搬入先でも早期に再開通治療を始めることができるようにしている他、追加治療が必要な患者さんにはドクターヘリや救急車で搬送しても らい、当院で治療を行っています。急性期の治療が終了した後も脳梗塞になった原因を検索し、最適な再発予防の治療ができるよう努め ています。その後は脳卒中パスというものを使用し近隣のリハビリ病院や医院と患者さんの情報を共有することで、よりスムーズにリハビリテー ションや退院後の治療が提供できるようにしています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
平成27年度退院患者さんの治療のうち、主要手術について上位3位までを示したものとなります。
消化器内科、肝臓内科、胆道膵臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 92 3.48 13.70 0.00 75.68
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 91 3.14 10.59 0.00 73.27
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 63 1.95 10.03 1.59 71.56
当科では消化管、肝臓、胆道・膵臓領域の疾患に対して、内視鏡やカテーテルを用いた、お体にかかる負担の少ない低侵襲治療(手 術)に取り組んでいます。
肝臓がんに対する経皮的治療としてラジオ波焼灼療法等を、また経カテーテル的治療として肝動脈塞栓術・肝動脈化学塞栓術・リザー バー動注化学療法を行っています。さらに、食道胃静脈瘤に対する内視鏡的静脈瘤硬化療法・内視鏡的静脈瘤結紮療法・バルーン閉 塞下逆行性経静脈的塞栓術等を積極的に行っており、肝硬変および肝癌患者さんに対するトータル・マネージメントを目指しています。
また消化管領域においては、内視鏡的粘膜下層剥離術を中心に、食道・胃・大腸に生じたがんに対する内視鏡的治療に積極的に行っ ています。胆道・膵臓領域においては、胆管閉塞に対する内視鏡的胆管ステント留置術や胆管結石除去を目的とした十二指腸乳頭括 約筋切開術等を数多く行っております。
治療に際しては、定期的に外科等の他診療科とのカンファレンスを行ない、適正な治療の提供を心がけています。
循環器内科、腎臓・高血圧内科、膠原病・感染症内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 157 4.55 5.80 0.00 65.82
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 101 2.64 5.51 4.95 70.36
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 77 3.74 5.55 1.30 57.56
循環器内科で最も多い手術は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)に対する経皮的冠動脈ステント留置術を含むカテーテル治療で す。実際には、血管内にカテーテルという細い管を挿入し、血管の内側から閉塞部位や狭窄部位を小さな風船で拡張し、ステントという金 属の金網を留置して狭くなった血管を拡張します。また、必要に応じてロータブレータという小さなドリルで血管の石灰化部分を削ったりする 手術も行います。予定入院であれば、2拍3日あるいは3拍4日で退院することが可能です。
2番目に多い手術は、頻脈性不整脈に対するカテーテル治療です。心房細動、発作性上室性頻拍や心室頻拍などの頻脈性不整脈の 多くは、カテーテルを用いたアブレーション手術(経カテーテル心筋焼灼術)によって、不整脈を治すことが可能です。アブレーション手術と は、過剰な伝導路(心筋を動かす電気の通り道)や不整脈の起源となっている箇所を焼いてしまう治療です。心房細動に対するアブレー ションでは、従来の治療に加えて、バルーンカテーテルによる新しい治療も開始しました。2014年には、約マイナス60度まで温度が下がる バルーンカテーテルによる冷凍焼灼や、2016年からは造影剤と生理食塩水を温めたバルーンによる高周波ホットバルーンとよばれるアブレー ションを開始しました。患者さんの状態や不整脈の種類に応じてこれらの方法を使い分けて治療にあたっています。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) 26 0.00 52.19 7.69 0.00
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 19 0.00 30.32 5.26 0.00
K7151 腸閉塞症手術(腸重積症整復術)(非観血的)等 - 0.00 1.60 0.00 0.80
生まれてくる赤ちゃんの約10%は刺激等の処置が、約5%は呼吸のサポートが、そして1%にはより高度な治療が必要と言われています。 当院の総合周産期期母子医療センターでは、全ての重症が予想されるお産に新生児科医が立ち合っております。そして赤ちゃんがうまく呼 吸ができない状態、つまり新生児仮死で生まれた場合はその場で集中治療を開始、人工呼吸等の処置を行った後にNICUに入院し治療 を継続しております。更に必要な場合は低体温療法を開始し、仮死で産まれた赤ちゃんが将来、他のお子さんと同じように生活できるよう に脳保護に努めております。
小児科では腸重積症整復術は全例でエコーガイド下に生理食塩水を用いて行なっています。これにより放射線被爆を避けつつ安全に整 復を行うことが可能となります。また整復困難症例の判断も行いやすくなるといった利点もあります。
心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、消化管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 80 4.20 11.88 11.25 76.81
K6335 鼠径ヘルニア手術 48 1.21 2.23 0.00 17.02
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 47 6.21 12.47 0.00 71.15
手術件数として最も多いのは、腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術で年間80例程度おこなっています。 次いで、ヘルニアの手術、腹腔鏡を用いた肺癌の手術となっています。
消化管外科、肝・胆・膵外科、乳腺・内分泌腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 50 4.82 12.92 4.00 71.12
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 38 3.53 17.21 0.00 68.37
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 31 2.32 9.74 0.00 61.29
当科では胃癌・大腸癌手術に積極的に腹腔鏡手術を応用し、山口県内では腹腔鏡下手術の導入率が最も高い施設です。
まず、大腸癌では約9割に腹腔鏡補助下手術を行なっています。おへそを上下に4cmだけ切除し、病変を取り出す以外は1cm以下の創 4か所で手術可能であり、肝臓や脾臓の近くや直腸の裏まで大腸・直腸のすべての部位に発生した癌に対する手術が可能です。さらに、 人工肛門を極力作らない肛門機能温存術式に対しても積極的です。同様に胃癌に対しても、腹腔鏡下切除術を高い比率で応用し、小 切開創のみで手術を行い、手術侵襲が非常に低く、術後の早期離床を促し、腸閉塞等の合併症も極めて低い状況です。さらに、腹腔鏡 下胆嚢摘出術は従来法の1cm以下の創4か所で行うものから単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術まで症状に応じて行っており、術後経過も非 常に良好な手術の1つです。総胆管に石がある場合であっても、まず消化器内科で総胆管結石を内視鏡的に除去し、その後腹腔鏡下 胆嚢摘出術を行っており、体に優しい手術を目指しています。
最も手術件数が多いのは、結腸癌に対する手術となっており、次いで胃癌に対する手術なっています。いずれも腹腔鏡を用いておこなう手 術が上位を占めております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩・膝・股) 75 3.69 28.64 18.67 68.76
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 51 5.86 23.75 19.61 68.10
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩)等 38 1.00 5.26 2.63 51.21
最も多い手術は、人工関節置換術となっており、膝関節症、股関節症などの疾患を対象とした治療となっています。 次いで、脊柱管狭窄症に対する外科的治療となっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 90 2.37 12.99 3.33 75.92
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 20 1.15 4.60 0.00 43.30
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 15 1.13 4.27 0.00 49.00
最も多い手術は、皮膚の悪性腫瘍に対する手術が最も多く、年間100例程度実施しています。 皮膚、皮下腫瘍摘出術については、皮膚の良性腫瘍に対する手術となっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 56 2.59 8.14 0.00 72.93
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 36 1.75 1.64 0.00 72.89
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 30 3.37 7.43 10.00 60.07
膀胱癌は経尿道的治療で根治可能な表在性と経尿道的治療では根治できない浸潤性に分かれます。浸潤性膀胱癌は膀胱全摘が標 準治療ですが、当科では浸潤性膀胱癌も経尿道的手術をおこなった後、患者さんに希望に応じて放射線と抗がん剤治療を併用すること により膀胱温存療法をおこなっています。前立腺癌で放射線治療を希望される患者さんは、前立腺内に金球を留置する手術を行うことに より、放射線を前立腺にピンポイントに照射し、副作用を少なくしています。また前立腺の根治手術はロボットを使って男性機能を温存でき る前立腺全摘術を積極的に行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 539 1.39 1.72 0.19 72.38
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 228 1.15 11.31 0.88 65.77
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 89 0.90 11.45 1.12 63.93
■角膜移植
もともと透明な組織である角膜が、何らかの原因で濁ったり、腫れがでたり、孔が開きそうになった場合に行います。機能を失った角膜を取り 除き、亡くなられた方から提供をいただいた角膜を移植します。当院では年間80件前後の角膜移植術を施行しております。
■緑内障手術
緑内障治療の目的は、緑内障によってもたらされる視神経障害(視野障害)の進行を抑制することで、眼圧を下げることが科学的根拠の ある唯一の治療法です。薬物治療で眼圧下降が十分得られないときは緑内障手術の適応となりますが、当院では従来の生理的流出路 再建術、濾過手術に加え、チューブシャント手術まで幅広く対応しており、先天緑内障から難治性緑内障まであらゆる病型の緑内障に対 する治療が可能です。
■硝子体手術
ものを見るためには目の中に入ってきた光が水晶体で屈折され,網膜にピントが合うことが大切です。眼球はカメラに例えることができます が、水晶体はカメラのレンズで,網膜はフィルムの部分です。水晶体が濁ることと白内障になり,網膜剥離や糖尿病網膜症など網膜に病 気が出現すると眼科での手術が必要となります。白内障手術,網膜手術ともに,眼球という小さな繊細な組織の手術ですが,当院では 最新の手術機器と経験豊富なスタッフにより,安全で負担の少ない手術を行っており,良好な治療成績を収めています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K319 鼓室形成手術 39 2.95 11.67 0.00 44.72
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 28 2.93 9.29 0.00 65.89
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 27 2.70 9.07 0.00 55.26
当科の耳科手術では病変の除去後に可能な限り自家組織(耳介軟骨,耳珠軟骨等)を用いて再建を行い,再発の少ない手術を心 がけています。最近増加しつつある内視鏡下耳科手術のための設備も整えており,患者さんそれぞれの病態にあわせて,より負担の少な い手術を提案いたします。難聴患者さんに対する人工聴覚器の手術にも力を入れており,最新の残存聴力活用型人工内耳や埋め込み 型骨導補聴器の手術が可能です。山口大学ではほとんどの鼻副鼻腔手術をナビゲーションシステムを併用して内視鏡下におこなっていま す。外切開(顔面や歯肉からの切開)が必要な例はわずかです。最新でより良い手術療法を提供するため、年2回の講習(京都大学 内視鏡下鼻内手術解剖実習)や他施設との意見交換、国内外の学会への参加を通じて幅ひろく活動をおこなっています。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)等 20 6.80 14.00 10.00 65.55
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他)等 18 1.56 7.11 5.56 61.44
K509-3 気管支内視鏡的放射線治療用マーカー留置術等 10 1.30 5.00 0.00 78.70
当科の手術としては、インターベンショナルラジオロジー(Interventional Radiology:IVR)を行っています。これは、X線、超音波、 CTなどの画像診断装置を使用して体の中を透かして見ながら、カテーテルや針などを入れて、病気の診断や治療を行うものです。具体的 には、細いカテ―テルを血管内に挿入して血管を詰めたり、狭い血管を拡張したり、抗がん剤などを病気の臓器の近くから流したりなど様々 な方法があります。大きく切らずに、体の内部の臓器や血管の治療ができ、患者さんの体への負担が少ないという特徴を持っています。その ため手術後の回復も早く、入院期間は全国平均より短くなっています。また、早期の肺がんの患者さんには、ピンポイントで腫瘍に集中的 に照射する呼吸同期定位放射線治療を行うことがありますが、その時に目印となるマーカーを気管支鏡を使用して体内に留置する手技も 行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 90 6.62 9.19 0.00 31.64
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 88 7.14 8.35 0.00 33.40
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 41 2.29 6.90 2.44 42.61
当科で最も多い手術は帝王切開術で予定、緊急合わせて年間200例前後になります。これは当院が総合周産期センターであるため、県 内外よりハイリスク妊娠、合併症妊娠、胎児疾患が集まっているためです。次いで多いのは卵巣良性腫瘍に対する腹腔鏡下手術で、近年 は子宮や卵巣の良性疾患対する腹腔鏡下手術は100例前後で増加傾向です。その他、子宮悪性腫瘍手術や卵巣悪性腫瘍手術も 行っています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1781 脳血管内手術(1箇所) 33 1.88 32.48 42.42 66.58
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 31 5.26 20.23 22.58 60.55
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 30 2.93 32.20 43.33 64.37
脳神経外科での手術数1位(脳血管内手術)と3位(脳動脈瘤頸部クリッピング術)はいずれも脳動脈瘤破裂予防の治療です。 我々の施設では多くのくも膜下出血患者さんを受け入れ、それぞれの患者さんの脳動脈瘤に適した手術方法を選択し治療に当たっていま す。くも膜下出血の患者さんは術後ICUにて最先端のモニタリングシステムなどを駆使し、術後の合併症を防ぐ治療をしています。未破裂 脳動脈瘤の患者さんも手術していますが、くも膜下出血の患者さんは重篤な状態の方も多く、それだけ入院日数や当院での治療後のリハ ビリテーションを目的とした転院などが多くなるのが特徴です。頭蓋内腫瘍の患者さんはくも膜下出血の患者さんと異なり多くが予定・待機 的な手術となりますので、術前検査の結果などをもとに一人一人の患者さんに適した治療方針や手術方法を入念に検討した上で治療を 行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 27 0.20
180010 敗血症 同一 24 0.17
異なる 10 0.07
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 52 0.38
異なる - -
手術・処置などの合併症にあたるものとして、感染症および合併症の発生率を示したものです。
入院契機が『同一』とは、感染症や合併症の治療を目的として入院されたことを示し、入院契機が『異なる』とは、他の治療目的で入院し たものの、入院中に感染症や合併症の治療が主な治療目的となったことを示しています。
起こりうる合併症については、可能な限り事前に患者さんに説明し、同意をいただいた上で、最新の注意を払いつつ手術・処置を施行して おります。
更新履歴
2016/12/2
解説を一部変更しました。
2016/9/30
病院情報の公表について掲載しました。
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