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病院長挨拶

写真:山口大学医学部附属病院長 松永 和人
      
病院長 松永 和人まつなが かずと

安心・安全でより良い医療を提供し続けること




山口大学医学部附属病院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

本院は、山口県の中核病院として発展してきた長い歴史と伝統を持ち、これまで県内をはじめ国内外で活躍する多くの人材を輩出し、医学・医療の発展と医療人の育成に尽力して参りました。大学病院は診療、教育、研究の3つの重要な使命があります。これらの使命を達成するために、「一人ひとりの健康と安心の探求と実現」を理念とし、①患者さんに寄り添い、安全で良質な医療を提供する ②個性や価値観を尊重し、安心して能力を発揮できる職場環境を創る ③豊かな人間性を持ち、多様な場で活躍できる医療人を育成する ④世界に誇れる先端医療を探求しつづける ⑤持続可能な地域医療の実現に貢献する を基本方針としています。

本院は、現在、ベッド数756床、30の診療科と25の診療施設を擁し、あらゆる分野の疾患を専門的かつ総合的に診療できる山口県内唯一の特定機能病院です。国立大学病院で最初に設置認可された「高度救命救急センター」を中核に、山口県の高度救急医療体制を担うとともに、がん診療連携拠点病院、肝疾患診療連携拠点病院、総合周産期母子医療センター、アレルギー疾患医療拠点病院、災害拠点病院等、山口県の拠点病院に指定されています。2018年には、AIシステム医学・医療研究教育センターを設置し、多くの診療科と人工知能AIを用いた研究開発が進められ、AI技術を活用した診療支援が始まっています。

また、新たな挑戦として、さまざまな分野のプロフェッショナルが綿密に連携しながら総合的な治療やケアを提供するセンター化を進め、診療機能の強化に取り組んでいます。現在、生殖医療センター、血管内治療・放射線診断治療センター、こども医療センター、低侵襲手術センター、炎症性腸疾患センター、高齢者がん治療センターが分野連携型の診療を開始しました。大学病院は、将来を見据え、優れた医療人材をバランス良く育成していくことで人々の生活と繋がりを守り、安心して暮らせる社会の実現を目指していく使命があります。山大病院は、今後の社会の変化に柔軟に対応しながら、より良い医療を目指す挑戦を続けて参ります。

2020年から猛威を振るった新型コロナウィルス感染症ですが、幸いなことに、本院では、これまで日常診療に大きな影響を与えるような院内感染は発生しておりません。これはすべての患者さんと職員が協力しながら十分な感染対策に取り組んできた賜物です。この3年間、本当に多くの方々から温かいお言葉や激励をいただきました。改めて心より感謝申し上げます。


 本院は、2015年から国立大学病院としては初となる2回目の病院再開発整備事業を進めています。2019年には新病棟が開院し、診療体制がさらに充実しました。令和5年度からは外来診療棟の整備に着手します。2025年度までの再開発事業による病院機能の強化は、今後も持続的かつ強靭な体制で高度先進医療を提供する礎となります。日常診療を行いながら再開発整備を進めており、もうしばらくご不便をおかけすることと存じますが、どうぞご理解とご協力のほどお願い申し上げます。


 本院の使命は、山口県の医療における"最後の砦"を務め、地域医療の「安心」と「未来」を育むことです。その実現のためには、「安心・安全でより良い医療を提供し続けること」が最も大切です。患者さんが中心の良質な医療を目指して、すべての職員が病院機能の継続的な改善活動に常日頃から取り組んでいるところですが、山大病院が未来に向けて歩んでいくためには、医療側の視点だけではなく、皆様からの率直なご意見が必要です。今後とも温かいご支援をお願い申し上げます。



2023年4月

山口大学医学部附属病院長
松永 和人

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